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7O6T物語、総括(5/15 2100ZまでQRV若干早いが・・・)

皆さんもご存知のとおりYemenという国、以前は南北に分断され南は7O、北は4Wで1960年代に4Wは結構容易にQRVされていたみたいだ。自分が無線を始めた1974年は既にQRVの兆がなかったと思います。 
この国も東西冷戦を境に南北統一となり、1発目のDX-PEDが実行されたのは7O1AA、20mSSBでWKDした。QSL-MGRは9K2CSであったと思う。また、間髪入れずフランスのグループが7O8AAで2段目を実行して10mSSBでQSOした。だが、直後にイラク軍のクウェート侵攻で7O1AAのQSL回収に長い時間を要したのは言うまでもない。その後、情勢は厳しくなり、QRVされてもDXCCに認証される局は少なかった。また、国自体が社会主義路線で急進的、更に結構、過激な路線を辿っていた国と言うイメージが強い。物語るかのようにイエメンの港に寄航していたアメリカ巡洋艦にボートで自爆テロするや、最近ではアルカイダの基地の存在やら治安が悪く、今でも危険な国だと思う。DX-PEDは無限大に近い不可能なEntityと諦めていた。

こんな国から、4月30日、電撃的にSocotra Island (IOTA: AF-028; 、CQ :Zone 37), YemenからQRVと言うニュースが世界中を駆け巡った。振り返ると事前に発表すると、テロ集団の格好の標的になる可能性から身の安全を考えての事と感じ取れます。当初、半信半疑であったが、HPが随時更新されて行く中、写真やINFOを見ると確信に近くなりました。

発表(自分が知った)から24時間後の4/30 2100Zに彼らは本格的に出てきた。ロシア主体で、それにWsやYT1ADが乗っかったと言う形だと理解しています。JAは丁度GWに突入、半端なパイルではないことは必然的に理解できます。また、国が国だけに、いつ突然のQRT命令が降るや・・・不安もありパイルに拍車を掛けると思いました。

私は4/30-5/3の午前中まで赴任先(ヤキモキしていた)にいた。本格的な参戦は3日PM以降となりました。帰郷後、着替えも即効で、さっそく無線機の電源、パソコンの電源を投入しSIGが一番強い15mCWからミッション開始・・・結構、苦労しました。意外だったのはSIGの弱い、15mSSBや17mCWがスンナリWKD出来たことでした。

◎5/11-12 徹夜覚悟のLow-Band 
GW期間中までのWKDは10m-30mSSB・CWと出来ていたが40m-80mとRTTYが出来ていなかった。週末は残すところ、12-13日の1回のみとなりました。
 RTTYは10m-15mでCONDXと巡り合いが合致すればOKと考えていた。しかし、40m-80mとなると7O-JA間が夜の時間帯と重なる16Z-20Zで日本時間の深夜01-05JSTです。もし、QSOしたければ徹夜覚悟で挑まなければならない。
 5月11日は単身先での懇親会が既に入っている。無理して帰郷するしかないと判断し、電車で移動する手段をとった。だが彼らが、この時間帯にLow-Bandを100%QRVしてくれる確率は一切ない。11日は予定通りの電車で2200JSTに帰郷した。即効で風呂と遅い晩御飯を済ませシャックに入ったのは14Z過ぎであった。
 20mのRTTYで行き成りSメータを振らせてサービスしていた。JAも結構ピックアップされている。VL-1000のセットアップモードが偉く長く感じられた。はやる気持ちを抑え10分位Callしただろうか。リターンが確認できた。これが唯一のRTTYであった。
 16Z過ぎにEUから40mと80mで、ほぼ同時にレポがUPされた。先手は取れず、暫しワッチしてみる。40mはRST319-419、80mが429と若干ながら80mに分が有りそうだった。80mでCALL開始1724Zにノイズの彼方から「JA9LJS599」リターンが確認できた。念を入れて「JA9LJS599JA9LJSTU」と打ち返した記憶がある。
 18Z辺りから40mと・・・しかし、SIGは依然として弱い、419で色を付けても519、リターンはEU主体、忘れたころにJAにもリターンがある。このSTいつQSYするか不安が交錯する。ただ、フィードアウトするまで根気よくサービスしてくれる事を祈るだけだ。
 1930Z辺りから40m本格参戦、この日の北陸富山の日の出は確か1946Zだったと思う。これを境にSIGUPこれに伴いRも完全に5とまで上昇してきた。JAのピックアップFQを確認しながらのCall、2005Zようやくリターンが確認できました。
 この後が大変でした。この日のLogUPで20mRTTYと40mCWはOKでしたが、80mはNILなんとも・・・再チャレンジで翌日も1830Z起床となりました。ところが5/12 1830Zに起きてLOGを確認する80mにチェックマークが・・・《UPするのならまとめて行って下さい!!》

◎期間を通して・・・
3日から13日まで土休日中心に参戦しました。最後の最後まで苦労したのがRTTYであったと思います。自分がRTTYのSIGを見たのが3回だけ・・・
1回目・・・5/6 12m RTTY
2回目・・・5/11 20m RTTY
3回目・・・5/13 17m RTTY
この内WKD出来たのは20mRTTYのみです。12mと17mは1時間以上呼びまくりVL-1000の排熱で部屋の温度は26°になりました。結果・・・リターンは他局ばかりでダメでした。
あざ笑うかの様に13日夜の17mRTTYでは、どこの国のどいつか判らないがONFQで訳の判らないS9+の妨害を繰り返し、JAをオチョクった内容の妨害電波・・・怒りを通り越し・・・呆れてしまった。(いい加減にしろ!!だ)
しかし、そんな中、ローカルのOMは12・17m共、目の前でWKDされて行かれました。OMの特徴は、何れもUP1-2と低いところでCALLなさっておられました。自分はOMより1つ上(UP3-5)でCALLしていました。これが勝敗の分れ目の一つと考えます・・・OMの呼ぶタイミングやテクニック等、見習い次回の参考にしたいです。(ちなみにOMのANTは2ELのデュアル??で1KWです)

◎ 最後に・・・
CLUB LOGを参考にJAsを分析すると・・・
30m=693
40m=159
80m=267
160m=56
・・・・LOW-BAND、特に40mが意外と伸び悩んでいる。いつもの感じだと20mに次いで大票田の40mが苦戦したのが予想外でした。(序盤の20mも含めてですが)これもSSNの上昇で15m-10mが好調で有ったのが理由の一つと思います。15m-12mでは13日が日曜日であったにも係らず、暇そうにCQを出していたのが印象的でした。
全体的に見れば彼らは特にJAを意識した運用は滅多になく、我々JAsは常にEUとの真向勝負、「そこまでEUを拾うのか・・?」と思わせる場面に幾度となく遭遇しました。JAは、まだしもWs、特に西海岸は大変だったと思います。パスは北極横断ルート、東海岸は霞めるルート、普通でさえ減衰のキツイところ総局数が伸びていないのが、数値的に物語っています。

自分は結果、80-10mと3MODEでWKD出来ました。出来すぎかな・・・?
それと、いつもDXに夢中にしてくれる家族に感謝の気持ちで一杯です。
「家族に乾杯!」

5月15日現在、今だJAはLOW-BANDやRTTYの需要を満たしていないと思います。近い将来、第2弾のPEDを期待するのは、私だけだろうか・・・?

単身先のアパートから・・・“筆”・・・「ふと感じた事・・・」

それでは週末まで・・・FB DX 73 !  de JA9LJS Ryo

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7O6T

15日の80mCWのログUpも大変遅れて世界中から心配のメッセージがクラスターに載っていましたね。
16日最終日のドンズマリのギリギリ時刻に40mSSBで短時間のQRVが有りました。誰も気付かなくてCQ連呼だったので何とか滑り込んでセーフ!

7O6T

40mの件は了解です。JXさんだと、もっと早くWKDされていると思っていたのですが、相手のQRVの日時と合致しなかったのでしょうね。
 こっちも、前日のレポを参考にワッチしていても、QRV無かったりと、予想が難しいPEDでしたね。EUとのガチンコ勝負、厳しいPEDでもありました。
 しかし、このフルオープン戦、本来のDX-PEDのあり方かもしれませんね。勉強させられました。

7O6T

最後がんばりましたね、CONG!
私は最後の週末は出れなくてローバンドができませんでした。
TF3DXに、彼が160mモバイルと100WでJA7とQSOしたポイントに連れて行ってもらい、そのポイントから、JA9APS/TF/Mで14CWにて7O6Tと交信できました。記念ですHi。

SJ0APS

APSさん、こんにちは!EUはいかがですか。多分この時間は、シベリア上空でしょうか。
 以前、CQ誌でTF3CWが160mの記事を書き、読んだ記憶があります。17-05-2012 21Zに結構、NAからSJ0APSのSPOTがUPされていましたね。もしかしたら18日もと・・・期待しました。帰国後、TF3CWやSM0AGDの報告待っています。
 17mCONDX良いですね!!
7O6Tは苦労しました。結果、自分にしては上出来でした。2週間ドップリ浸かりました。
それでは・・・疲れを、ゆっくり癒してください。FB DX 73!! de JA9LJS
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